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記者コラム

2016.09.22 車のライト

 秋の全国交通安全運動が21日から始まった。夏に比べ日暮れが早まり、ヘッドライトを点灯しての走行が増える時期だけに、ハンドルを握るドライバーにはより一層の交通安全意識の高揚が求められる◆夜間走行で最も注意が必要な前方確認だが、夜に車を運転する際のライトはどうしているだろうか。「ハイビームだと対向車や歩行者がまぶしいためロービームで走行する」という人が多いと思うが、警察庁によると「その遠慮が死亡事故につながっている」と分析する◆昨年1年間、夜間に道路を横断中に車にはねられた死亡事故は全国で625件、そのうち96%の車がロービームだったという。ライトの照射距離はハイビームの約100㍍に対して、ロービームは半分以下の約40㍍。道交法では対向車や前を走る車がある場合はロービーム、それ以外は歩行者を早く発見するため原則ハイビーム走行と定められている◆対向車が多い市街地だとロービーム走行になるが、深夜など対向車がいない場合は市街地でもハイビームで走行を。そうすれば歩行者も早めに察知でき、痛ましい死亡事故を未然に防ぐことができるはずだ。
(中村)

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