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記者コラム

2016.09.24 政務活動費

 富山市議会はどうなるのだろう。この2カ月で9人が辞職した。定数の6分の1を下回って補欠選挙が実施される事態だ。政務活動費をめぐる不正が相次いで発覚、まるでドミノ倒しのような辞職劇が連日、報道されている◆手口は実に古めかしい。白紙の領収書を手に入れて、好きな金額を書き込む。今どきと思ったが、白紙の領収書を要求した時点で確信犯。「自覚が足りなかった」との言い訳が通用しないことにも気づけなければ、辞職はやむを得ないだろう◆ゴルフ代、飲み代、生活費の“不正受給”の使い道も論外。1票を託した有権者が被害者である。「先生」と呼ばれる陰でコツコツ、小遣い銭稼ぎでは情けない◆この政活費の不正で情報公開を請求した人の情報が議員に流されていたことも明るみになった。これでは、行政をチェックする役割は任せられないとの声が強まるのは当然である◆行政に要望や苦情を住民が直接伝えやすくなった。議会議員の行政との“パイプ役”は昔に比べて薄れてきた。そしてチェック機能としての役割がクローズアップされる時代だからこそ、自らの問題にチェック機能を果たすべきだ。(本多)

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