記者コラム

2016.09.27 施設の避難訓練

 8月から9月にかけて立て続けに発生した台風の影響で、河川の氾濫や土砂災害で命からがら避難所に身を寄せた被災者の映像が連日テレビで放映された。昨年、美幌川の氾濫で住宅が浸水し、避難した地域住民にとってはあの不安や怖さが思い出されたのではないだろうか◆美幌町でもさまざまな避難訓練が実施されている。先日は老人介護施設で地震発生による建物倒壊の危険を想定し、入所する高齢者を避難させる訓練が行われた。高所活動車での救助や避難所の受け入れ態勢などスムーズな避難誘導に見られたが、果たして実際に避難を要する災害発生時でも同様の行動が取れるのかが重要になる◆介護施設に入所しているのは寝たきりや車いすなど自力避難が困難な高齢者が多いはず。地震で建物の倒壊が予想される際、入所者を迅速に避難させる必要があるが、もし入所者200人なら避難時には200人以上の人出が必要となる。その場合の人員確保が今後の課題のように見えた◆自然災害の猛威はもはや対岸の火事ではない。有事の際、人命第一を果たせられるよう、課題を1つずつ解決していってほしい。
(中村)

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