記者コラム

節分の日

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 豆をまいて邪気を払い、1年の無病息災を願う。「鬼は外、福は内」。子供のころは楽しみな恒例行事だったが、大人になると豆を食べるだけのイベントになってしまった。北海道は炒り大豆ではなく落花生を使う習慣が多いので、この時期のスーパーに大量の落花生が並ぶ◆「節分」は季節の変わり目を表す。2月3日は「立春」の前の日に当たる。つまり1年に「立夏」「立秋」「立冬」と4回の節分があることになる。季節の変わり目は体調にも変化を生じるからだろうか、こうした行事で無病息災を願ったのだろう。立春が節分行事の定番となったのは江戸時代ごろからという◆さて、まいた豆を年の数だけ食べて無病息災を願う。この場合数え年だ。自分の年より1つ多く食べれば風邪を引かないなどの言い伝えもある。どちらにしても、子供のころはこの習わしが物足りなかった。親の年の数まで請け負って食べていたのを思い出す◆最近では、太巻きを丸かじりする恵方巻きも流行している。今年の“恵方”は南南東らしい。美幌神社でも3日に厄払い祈祷が行われる。さて、どんな方法で厄を払い今年1年の無病息災を願うことにしましょうか。    (本多)