記者コラム

地震と再確認

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 十勝地方中部を震源地とするマグニチュード6・4の地震が北見地方も襲った。北見市や訓子府町で震度4、美幌町、津別町、大空町で震度3を計測した。揺れは北海道全域と東北地方の広範囲に及んだ◆さすがに震度3~4の地震の揺れは、鈍感な身にも恐怖を感じさせた。数秒間の横揺れが長く感じた。幸いにも家具が倒れたり、停電が発生するなどの被害はなかったが、地震の少ない北見地方だけに、不気味だった◆東日本大震災の記憶がまだまだ鮮明だけに、揺れの大きかった釧路や十勝などは津波の心配も膨らんだことだろう。テレビではあるが情報が届くことも安心感を与えた。これまでとは地震に対する感覚が違うのを実感した◆美幌町も地域防災計画を見直している。間もなく出来上がるが、地震の想定震度「6弱以上」を「大きく想定した」と思えるほど地震のない地域のはずだった。それが、震度3~4クラスの地震に見舞われては、想定震度もかけ離れたものではないのかと思わされた◆地震に限らず自然災害は、人知の想像を超えるものだ。寒さも豪雪も過去の北見地域らしくない傾向だ。我が家でできる災害への備えを再確認しておきたい。 (本多)