記者コラム

美幌っ子快挙達成

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 美幌っ子がまた快挙を達成した。スピードスケートで美幌北中3年の一戸大地選手が、全国大会1000メートルで優勝した。国際大会でも活躍する兄・誠太郎さん(山形中央高校)に続く快挙に、美幌のスケート関係者も喜ぶ◆兄と同じ長距離を目指した2年間から、中距離に転向したばかりのシーズンだった。スピードと粘りが要求される難しい距離に挑んだ全国大会で自己記録も更新する満足のいくレースだったようだ。特に後半に強いのは長距離を長く練習してきた成果のようだ◆大地選手も、大正橋のリンクに通って少年団仲間と練習を重ねた。スケート協会造成部がつくるリンクで全国、世界に飛び出していく子供たち。大会では出場選手と同じ数のスタッフが運営する。支えた多くの人たちが、一緒に全国優勝を喜んでいる◆今冬は大会日程などが重なって地元大会に参加できたのは11日の最終戦が初めてだった。全国優勝をおみやげに出場した500メートルで、リンク記録を更新した。関係者も40秒台の記録に舌を巻く。コース記録を持っていたのは、大地選手も教わった少年団のコーチだった。13年ぶりに抜かれても、育った選手に喜びの表情だった。     (本多)