記者コラム

卒業のシーズン

  • 印刷

 卒業のシーズンがやって来た。まず美幌高校が1日、そして15日には中学校だ。市街地の3小学校はそろって19日、そして締めくくりは22日の福豊小となる◆少子化で子供が少なくなったとはえ、卒業式の風景は昔と変わらない。ただ、目立つのが両親の出席とビデオカメラの数だ。後方の親の席には、お父さんたちがビデオカメラを手に我が子の姿を追っている。デジカメが少数派となってきた◆高校生は、これから進学と就職に分かれる。すでに、採用される職場での研修が始まっている人もいる。大きな人生の転機だ。友達と別れ、親元を離れ、そしてふる里を後にする若者も多くなる。高校でできた一生の友達を大事に、新たなレールを走ってほしいものだ◆中学生は5日に入試に挑んだ。卒業式のあとにやって来る合格発表が気がかりな時期だろう。勉強は十分すぎるほどやったのだから、18日の合格発表には自分の受験番号を見つけられるはずだ。残り少ない中学生生活を今のうちに謳歌しよう◆全校児童11人の福豊小からは3人の卒業生を送り出す。1年後には長い歴史の幕を閉じる。卒業式はあと2回。100年余の歴史を締めくくる卒業式になればいい。     (本多)