記者コラム

新生活への準備期間

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 雪解けが進んでいる。日中の気温がプラスに転じる日が多くなると、例年より多かった道路沿いの雪も随分と減った気がする。3月に入って、暴風雪の話題が続いたものの、春は着実に近づいている◆住宅の玄関先では、氷割りの姿が目立つ。解けた水を道路に流すためだ。道路も暖気で解けた雪が水たまりをつくっている。除雪に追われた町も今度は融雪対策が控えている。春を迎える準備は休む間を与えない◆車で走っていると、歩行者に水しぶきをかけないか慎重な運転だ。歩道も悪路になっているため、車道に出てくる人もいて、交通事故も心配。真冬のツルツル路面とは違った慎重運転が求められる◆農家のほうは、融雪剤の模様が畑に広がっている。雪解けが一気に加速している。少しでも春が早いほうが、農作物にはいい環境。ハウス内で育っている苗が出番を迎えるのもあと1カ月ほど。長かった冬から春への切り替えが着実に進んでくる◆高校に続いて中学校、小学校と卒業シーズン。進学、就職と道が分かれ、新たな出会いを経験することになる。特に就職する高校生は、社会人となって大人の仲間入りだ。新しい生活に向かう準備期間を大切に過ごしてほしい。(本多)