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記者コラム

中秋の名月

 今年は9月19日が十五夜。旧暦では7月から9月までの3カ月を秋とし、その真ん中の8月を仲秋といった。そのため旧暦の8月15日の満月を“中秋の名月”と呼ぶ。月の満ち欠けで生活のリズムを作っていたころ、満月の夜はひとつの節目として祭りが行われた。それが秋の収穫期と重なり、特に盛大に行われたのが十五夜だそうだ◆お月見には秋の七草を供えるのが習わし。秋の七草は「萩(ハギ)の花」、「尾花(ススキ)」、「葛(クズ)」、「撫子(ナデシコ)の花」、「女郎花(オミナエシ)」、「藤袴(フジバカマ)」、「朝顔の花」。ただし朝顔は木槿(ムクゲ)や桔梗(キキョウ)という説もある。今では桔梗を加えて七草としているようだ◆葛の根は鎮痛剤、女郎花は解熱剤、藤袴は入浴剤として皮膚病に、桔梗は頭痛やせき止めにと薬効のあるものが多い。春の七草は寒中に食べられる草を選んでいるのに対して、秋の七草は薬草として、あるいは観賞用として美しいものが選ばれている◆さて、週間天気予報によると19日の美幌町は晴れ時々曇り。今年の十五夜は、秋の七草のそれぞれの意味を考えながら、のんびりと中秋の名月を楽しんでみてはどうだろう。 
(中村)

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