記者コラム

低温が襲うGW

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 冬着を引っ張り出したゴールデンウイーク。どこに出かけても雪と低温が襲う。まるで3月下旬並みの景色が広がって、行楽というにはほど遠かった印象だ。後半戦に少し期待をしたが、前評判のような回復も見られず仕舞い。大型連休をあて込んだ観光地はさぞがっかりだろう◆それにしても、ストーブが手放せない、タイヤの交換時期が定められない、ゴルフ場からクローズの案内が来る。さまざまな会話を耳にする。さほど珍しくない5月の雪が憎らしいのは、遊べなかった子供や大人だけでなく、春耕真っ盛りの農家も同じだ。いつ、回復してくれるのだろうか◆公園通りを歩くと、街路に植えてあるエゾムラサキツツジが色づき始めた。ちょっと寒そうな花びらが、しっかりと春を迎える準備だ。サクラのほうもつぼみがはっきりしてきた。もうすぐ開花だ。自然の営みは、どんな天候不順の中でも、しっかりと整っている◆美幌博物館の企画展「草花たちの戦国」をご覧になった方も多いだろう。過酷な冬から目覚める春の花たちは強い。自分たちの出番に備えて力を蓄える。寒い寒いばかり言っていては、春のほうが近づいてくれない。そろそろ行動的にならなきゃ。  (本多)