記者コラム

福豊小最後の運動会

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 4面に運動会の写真特集を掲載した。毎年恒例の企画だが、今年は福豊小が主役だ。来年3月で閉校となる101年目の運動会が在校児童らの思い出にいつまでも残るだろう◆全校児童11人。でも、運動会の種目にはたくさんの“選手”が出場する。保育所や地域との合同運動会だからだ。祖父母の競技、園児の出番、スタッフとして協力するPTAも競技参加がある。まさに地域総力戦の運動会だ◆午前中最後のプログラムにある新美幌音頭。全校児童だけでなく、地域の人も輪に加わる。8年前に赴任した阿波踊り好きの徳島出身の先生の熱意で運動会に登場した。毎年、運動会に来る地域の人たちも踊りを覚えた。輪は年々大きくなって、今年は応援席の人がほとんど、いなくなった◆紅白に分かれての応援合戦も名物だ。さるかに合戦VSマッチ売りの少女。寸劇風にアレンジして応援席を爆笑に包む。最後の対決は紅組のさるかに合戦に軍配が上がった◆本部席には、どっさりと賞品の山。児童たちも頑張った分だけ賞品を手にした。合同運動会らしい楽しみだ。大人も子供も笑顔いっぱいの運動会。「来年は…」。ちょっぴり寂しそうなのは大人のほうだった。    (本多)