記者コラム

連合消防演習

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 次の日曜日の7日に連合消防演習が美幌町内で開催される。北海道消防協会オホーツク支部の北見分会の演習だ。1市4町から消防団員や消防車両が集う。模擬火災訓練や放水訓練が何といっても演習の見どころだが、今回はもう1つ注目のアトラクションがある◆今年で30周年を迎えた北見若鳶会の20人が参加する。美幌町には初登場だという。この若鳶会、今は出初め式で姿した「梯子乗り」の伝統を引き継いでいるのだ。もちろん連合演習のアトラクションも木遣り、纏振り、梯子乗りの妙技を披露する◆梯子乗りは、転落事故などの影響で姿を消していった。昭和50年前後までは各地の消防出初め式で当たり前のイベントだった。高さ4メートル以上の梯子の上で舞う姿は圧巻だ。美幌消防が100年を迎えた節目の連合消防演習で、昔ながらの梯子乗りが披露されるのも、何か縁を感じる◆100年の記念式典も町民会館びほーるで開催される。昭和40年代の消防の“動画”も含めて、懐かしの写真なども流されるという。今、当たり前の近代消防は長い歴史を重ねて築かれた。職員や団員たちの献身的な任務が支えた消防100年の歴史でもある。大いに祝ってほしい。 (本多)