記者コラム

お墓参り

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 お盆シーズンを迎え、美幌町の各霊園には多くの家族連れがお花やお供え物、線香を手に墓参りに訪れ、先祖の安らかな眠りを供養している。遠方に住む家族や親類にとっては久しぶりの墓参り。墓の前でしばしの間、静かに手を合わせる姿が見られる◆以前インターネットで「墓参りで何をお祈りすれば良いのか」という疑問を持つ人がいた。子供のころ可愛がってくれ顔も覚えている祖父母ならまだしも、自分が生まれる前に亡くなった方だとどう接したら良いのか分からないそうだ。神社ではないのだから願い事を祈願するのもおかしいし、自分本位なことばかり考えていては逆にバチが当たりそうと心配していた◆質問に対する回答の中で、納得いったのが「お話しをする」だった。近況報告や自分が元気であることを手を合わせて心の中でお話しをする。亡くなった方はさみしいので、現世の人たちの話を聞くのを楽しみにしているというのだ。何を今さらと思われる方も多いだろうが、意外と「宝くじが当たりますように」なんてお願いしている人もいるのでは◆ふだんお話しする機会のないご先祖様に自分と家族の幸せを願い、ゆっくりとお話しをしてほしい。    (中村)