記者コラム

 子供のころ親に「夢を持ちなさい」と言われ、成長すると「夢みたいなことを考えるのはやめなさい」と言われる。人の夢を笑う権利、邪魔する権利は誰にもない。夢に向かって努力するから人間は成長する生き物なのだ。赤平市で民間ロケット開発に情熱を注ぐ植松努さんの言葉だ◆福豊小学校で先日、植松さんが来校し児童や父母らを前に講演した。植松さんは小学生時代に担任の先生から夢を聞かれ、潜水艦を作りたいと答え「夢みたいなことを考えるな」と言われたという。夢を聞かれて、夢を答えたら怒られた。大人はなんと理不尽なのだろうと感じたという◆そんな植松さんが宇宙に魅力を覚え、取り組みだしたのがロケット開発。当初周囲の人たちはできるわけがないと小ばかにしていたが、そんな陰口も意に介さず研究を続け、ついに打ち上げに成功した。今ではその高い技術力はアメリカ航空宇宙局のNASAも注目するほどだという◆植松さんの言葉を借りれば、失敗ばかりで努力は報われないこともあるが、努力しなければできないこともある。この世に無駄な努力はない。子供たちにはそんな言葉を贈り、未来に向かって夢を持ち続けてほしいと願っている。
  (中村)

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