記者コラム

プロ野球日本一

 プロ野球の日本一に東北楽天が輝いた。大震災から3年、嶋捕手が被災者に向かって言った言葉「東北の底力」を十分に見せてもらったシーズンだ。野球好きも、そうでない人も今年の楽天の日本一には拍手を送っていることだろう◆最後のマウンドは、やはり田中投手だった。前日に160球も投げての連投。普通では考えられない起用だが、今年の楽天を象徴するエースだけに、締めくくりには最適。テレビで見ていても、自慢のストレートが走らず変化球主体の投球。それでも三振に取れるのだから、すごい。駒大苫小牧時代に決勝引き分け再試合の激闘を思い起こさせる気迫を見た思いだ◆我々の世代では、星野監督だろう。巨人が連続試合得点記録を続けていた時、中日のエースとして立ちはだかった。内野手のエラーで得点を許して本塁上で激怒する姿があった。巨人戦に35勝で勝ち越している数少ない投手だが、選手、監督含めて日本一の経験がなかった。その気迫を受け継いだマー君らが、その無冠の先輩エースを胴上げしたのだから、うれしいだろう◆日本ハムはこの試合をどう見ただろうか。来年は同じ舞台にあのユニホーム姿が立っていることを願いたい。   (本多)

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