記者コラム

禁煙生活3年目

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 「禁煙生活」が3年目に入った。大幅値上げを機に挑戦した。筆舌に尽くせぬ苦労と言いたいところだが、意外にすんなりと続いたのが驚きだ。約30年、1日足りとも休んだことのないタバコだけに、周囲の誰もが3日坊主との声だったが、1千日以上、タバコと縁を切ったことに、自分自身がびっくりだ◆ところが、禁煙が長く続いてもタバコを嫌いになることがない。喫煙者と一緒にいて煙を浴びても、不快にはならない。受動喫煙OKの未練たっぷり。いつでも喫煙再開できる自信もある。長く続けられたチャンスだからの気持ちが、禁煙の継続を支えている◆健康に無頓着、全く強さのない意志、天邪鬼な性格で最も禁煙に遠い存在が、なぜ3年も続けられたのか。自分なりに考えてみた結果は、「いつでも禁煙をやめる」思いがあったからだろう。病気などで禁煙をしなければならない人たちには申し訳ないが、それだけ軽いノリが継続につながったんだろうと思う◆喫煙時代に美幌町の保健師さんが言っていた。「何度でも禁煙していい」。挫折しても繰り返し禁煙に挑戦しようと思う気持ちが大切だ。将来病気で強制禁煙になる前に練習で挑戦してはいかがだろう。 (本多)