記者コラム

色彩

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 さまざまな色合いのファッションがまちにあふれ、自動車やネオン、手帳、カラーサインペンなど人々は普段から色とりどりの世界に包まれている。外敵から身を守るために体の色を変化させる昆虫や爬虫類とは違い、色を純粋に楽しめるのは人間の特徴だろう。それなら上手に色を使いこなしたいもの◆食欲と色彩には意外な関連があるそうで、食欲のない朝は赤い食べ物を食卓に置くとか、カーテンをオレンジ色にすると食欲が出るという。その応用なのかスーパーなどではリンゴやみかんなど赤やオレンジ色のものを客の目に入りやすい場所に置くそうだ◆食べ物に限らず、日常生活はさまざまな色彩に囲まれている。ある研究グループによると、夜のきらびやかなネオンは心を沸き立たせる半面、疲れやすい色彩。赤は高血圧に悪く、緑は血圧を下げる効果があるそうだ。また色の好みによってその人の性格もある程度分かるという。部屋の模様替えを考えている人は、家具の位置よりもカーテンやベッドカバーなどの色に気を配ると良いかも◆ほんの少しの色の変化で健康から印象まで変わってしまう。色を生活の中に上手に取り入れていくことは大事なことのようですよ。  (中村)