記者コラム

スキー、スケート泣かせの暖冬

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 雪と冷え込みが足りない今冬は、美幌町のスキーとスケート関係者を泣かせている。スキー場は雪が少ない上に人工降雪機が稼働できない。21日のオープンは間に合わず、年内のオープンを目指すにも空のご機嫌をうかがうしかない。一方、大正橋のスケートリンクも大幅に予定が遅れた。夜中の冷え込みが足りずに、散水できないからだ。こちらも年内にオープンが間に合うかどうか微妙だ◆美幌町のウインタースポーツは盛んで、アルペンでは、ジュニア教室に定員を大きく上回る毎年100人以上が通う人気。クロスカントリースキーは、少年団が全道の大会で活躍しており、石田正子選手、鈴木李奈選手を五輪に送り出した。スケートは、少年団で技術を磨いた一戸誠太郎選手が28日の全日本選手権の5000メートルでソチ代表の座に挑む。これら盛んな若い人たちの活躍の陰に、コーチだけではなくボランティアで支える大人たちの姿がある◆スキー場もスケート場も、深夜の作業が勝負。次の五輪選手を目指すチビッ子たちのために少しでも早く練習環境を整えようとしている。そんな熱意にこたえられるように、焦らし気味の冬の空がそろそろ訪れることを願う。      (本多)