記者コラム

弥生3月別れの季節

 弥生3月別れの季節。公立高校の卒業式で3月がスタートし、14日には中学校、19日には小学校の卒業式が行われる◆3年間の高校生活を終えた卒業生にとって、思い出多き学び舎に別れを告げた卒業式。ある者は進学、またある者は就職や就農とそれぞれの道に向け、スタートラインからやっと1歩足を踏み出したことになる。涙と思い出を胸にしまい、希望という文字を新たに胸に抱き、そして今旅立ちのときだ◆美幌高校の卒業式で、卒業生を代表して前生徒会長の津田敏夫さんが登壇した。津田さんは学校生活の思い出、親や先生への感謝の言葉を述べ、そして最後に語った「高校に入学した年に東日本大震災が起きた。生きたくても生きられなかった誰かのためにも、自分たちは一生懸命生きていかなくてはならない」という言葉が印象的で胸を打たれた◆社会という未知の世界に飛び出す卒業生にとって、その人生が良くも悪くもなるのはすべて本人の気持ち次第。自ら選び、3年間学んだ母校の卒業生であるという誇りを忘れず、進学する者、就職する者問わず急ぐことなく着実に、そして有意義に歩んでほしい。生きたくても生きられなかった誰かのためにも。
     (中村)

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