記者コラム

歯磨き

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 朝や食後、就寝前など習慣は人それぞれながら、毎日欠かさないのが歯磨き。歯を掃除することで虫歯や口臭を予防するほか歯ぐきマッサージで歯周病などさまざまな病気の予防にもなる。以前、正しい歯磨きのため歯ブラシの使い方はもちろん、保管方法も大切という話を聞いたことがある◆歯の汚れを取り除いてくれる歯ブラシだが、それ自体の衛生管理が不十分だと逆に歯に悪影響を及ぼしかねない。イギリスのマンチェスター大学の調査によると歯ブラシに付着した細菌はなんと1億個以上。その中には皮膚炎の原因となるブドウ球菌なども含まれているという。人間の口の中はもともと雑菌が多いとされるが、あまり気持ちのよいものではない◆歯ブラシの使い方、保存状態によって細菌の繁殖を抑えられればそれに越したことはない。衛生管理としては「使い回しはしない」、「コップも別々に」、「風呂、トイレ、洗面台一体型の部屋ではトイレの近くに置かない」、「使用後はきちんと乾かす」、「こまめな交換」などが指摘されている。年代に関係なく歯は大切にしたいもの。正しい磨き方と、適切な歯ブラシ管理でいつまでも健康な歯を保ちたいと願っている。  (中村)