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記者コラム

中学生のいじめ問題

 滋賀県大津市で自殺した中学生のいじめ問題で、さまざまな動きが全国的に広がっている。とりわけ、父親の役割が問われ子供とどう向き合うかを真剣に話しあっている地域もある。

 特に男の子は、自分がいじめにあった時に父親に相談するのか。サインを知らなければ気づかないし、知ったとしてもSOSを発している子供の心を救ってあげられるのか。母親とは違う立場で繊細で難しい役割が迫られる。

 いじめは子供社会だけの問題ではない。というより大人社会の延長だ。大人社会で我慢を強いられてきた父親たちの姿と、子供のいじめ社会がダブって見えてしまう。そういう意味では、子供にとって最大の相談相手は父親でなければならない。

 一方で、父親の役割は何か。いじめられる子を守ることも大事だが、子育てに積極的にかかわって、いじめる側の子をつくらないことこそが父親の仕事ではないか。仕事で育児を放ったらかしにしていては、子供のサインを見つけるのは難しい。

 育児で父親が成すべきことは、お風呂に入れたり、おしめを取り替えることだけでなく、いかに子供と多くの時間を共有するか。若いお父さんのこれからの仕事にしてほしい。     (本多)

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