記者コラム

チャレンジ

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 先日、美幌高校でソチパラリンピック銅メダリストの久保恒造選手の講演を聞くことができた。ソチパラリンピックでシットスキーの競技人生を締めくくり、今度は夏の車いすマラソンに挑戦する久保選手。休みなしの毎日が続く中で、母校の生徒たちは貴重な時間を共有できたことと思う◆明かされていない秘話もたくさん飛び出した。特に最初の種目で銅メダルを獲得したことでモチベーションを取り戻すのに苦労したこと、海外のメダリストの待遇など、普段は聞けない話題が盛りだくさん。報道として聞けない話題もあって面白かった◆高校生たちは、最後に銅メダルに触った。どう感じただろうか。後輩の野球部員、スキー部員に久保選手のアスリート魂はどう映っただろうか。目標に向かう姿勢に共感できただろうか。競技は違っても刺激を受けたに違いない◆久保選手には夢の続きがある。東京パラリンピックの車いすマラソンでメダルを取ることだ。8年前、北京を目指した悔しさが残っている。リベンジは6年後。38歳の久保選手が東京の舞台に立つはずだ。後輩も負けずに何かにチャレンジしようじゃないか。     (本多)