記者コラム

花壇苗

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 前の日曜日、町内では各自治会が道路沿いに花を植える姿が目立った。植樹ますにマリーゴールドやサルビアなどの花々が並んで、町の景観が一気に華やいだ。暑かったり寒かったりの美幌地方も、降霜を避けて花が植えられる季節が来てようやく春本番だ◆この花壇苗、美幌町花樹育苗センターで栽培される。まだ雪深い時期からハウスで苗を育てる。その数9万本余り。自治体からのリクエストと公共施設を彩るために8万3千本余りを届けるためだ。マリーゴールド、ガザニア、ベゴニア、ダリア、ダスティーミラーなど花壇の定番8種類に、色を加えると17種類にも及ぶ◆つい先日まで、まだ開花が本番ではなかった苗たちは、ひと足早い“猛暑”でそろって開花。彩りも増した。中心街を散歩でもすると、通りの花を存分に楽しめそうだ。この季節だけは、少し早めのウオーキングのペースを落として花を愛でるのもいい◆今年、美幌駅の花壇づくりに美幌高校と美幌北中の生徒がボランティアで参加した。高校生は通学で乗降する生徒も多いが、さりげなく出迎える花壇の存在と苦労を知ってもらえただろうと思う。     (本多)