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記者コラム

アレルギー

 学校給食で体調不良が相次いだ美幌町教委は、原因について「リンゴによるアレルギー症状」として16日から給食を再開した。口のかゆみなどの症状と20人のアレルギー検査結果からの判断だが、アレルギーのない子供に同様の症状が出ているのかなどの問いに返答がないままだ。特定というには説明が足りない◆初期対応の遅れも指摘されたが、最も不安を受ける子供たちに向いた対応だったのか、しっかり検証すべきだ。それは、症状が出た子供たちだけの問題ではない。心のケアは全校の児童生徒に対するものである。安全なはずの学校で起きた不信感を拭うことが真っ先に取る対応だ◆「社長限界でしょ」。危機管理コンサルタントの田中辰巳さんの格言だ。社=謝罪、長=調査結果、限=原因究明、界=改善策で、最後の「しょ」が処分、賠償だ。子供や親に向けて発信しただろうか◆一連の事案はまだ解決したわけではない。子供たちが安心して学校に通う信頼感を取り戻す役割が町教委にはある。家庭や子供たちに丁寧に説明し、対応していく、再発防止以前に危機管理の基本を忘れてはならない。        (本多)

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