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記者コラム

夏の大三角形

お盆は都市より田舎が面白い。日が暮れて空を見上げると、満天の星空が眺められる。ちょうど天の川が走る夏の大三角形が、この地域でも楽しめる。夏の大三角形の呼び名は、多くの天文学者が使っているが、日本では昭和22年、英文学者の野尻抱影の著書に登場したという◆こと座のベガ、わし座のアルタイルは七夕伝説で知られる織姫と彦星だ。実は、7月7日の七夕よりも8月のほうがこの夏の大三角形が良く見える時期という。七夕伝説に人気を奪われているが、三角形の一角を成すのがはくちょう座のデネブ。南十字星に対して北十字星とも呼ばれ、宮沢賢治の銀河鉄道の夜にも登場する◆そして、もう1つ夏の星座を代表するのが南の空に見えるさそり座。赤い星は、この時期が肉眼で最も見やすい。街灯など光のない場所で夏空を眺めると、これらの星座を楽しむことができる◆今月16日に、美幌峠でビア・パーティーが開かれる。39歳までの男女を対象に、夜の美幌峠を楽しむ初企画。このイベントの中にも天体観測がある。ビールやカクテルを飲みながら、満天の峠で織姫や彦星を探して見るのも面白い。   (本多)

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