記者コラム

メタボの保険料の割引

 厚生労働省が示した社会保障改革の提案に驚いた。特にメタボの保険料の割引には首を傾げた。メタボが改善に向かっている人に保険料減額という。特典をつけることで改善に向かってもらえば増加一途の医療費減額に役立つのかもしれないが、すっきりしない◆メタボは生活習慣病の代表。だから特定健診でも保健指導などを強化して、改善を図る。その原点は、普段の生活にあるのが大半だ。暴飲暴食によるツケ、たばこ、運動不足。かつて、耳が痛いほど注意された経験がある。つまり、ほとんどが自己責任の中で引き起こした。それを割引の対象にするのはいかがか◆普段から健康に注意し運動にも時間を割き、メタボと無縁の人は多い。そんな人よりも、メタボと呼ばれてから運動する人が恩恵を受けるのでは、健康管理の努力が虚しい◆厚労省の提案は、何も決まったものではないが、政府内で検討されていくことになるのだろう。そうすれば、今メタボを解消するより、保険料が割引されるようになってから頑張ろうか、なんて考えは起きないだろうか。メタボになる前に力を入れるべきだと思うのだが。    (本多)

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