記者コラム

喫煙マナー

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 もうすぐ11月。値上げを機に始めた禁煙が、丸4年になる。「まさか」の禁煙が「よく続いたものだ」と自分自身で驚いている。もう大丈夫か。いやいや、まだ吸ってしまった夢を見るようでは、いつ禁煙を破っても不思議ではない◆インターネットのブログで面白い書き込みがあった。410円のたばこを毎日1箱吸うと80歳まで60年間で885万6千円を消費していることになるという。いやはや、毎月のこづかいに苦心する身にとっては巨額の投資といえる◆禁煙を勧める本などにも、こうした金銭的リスクをうたい文句にするものが多い。貯金が増える、海外旅行に行けるなどなど。でも、4年間の経験談でいえば、吸っていない分のたばこ代は、なぜか煙と化して消えている。貯まったのは間食のし過ぎのお腹の脂肪分ぐらいだろうか◆先日、信号待ちの前の車の窓から突然、火のついたままのたばこが飛んできた。施設の分煙化は進み、受動喫煙を気にする人も増えた。だからこそ喫煙マナーが目立つ。少数派となった喫煙組。一部のマナー違反でさらに肩身を狭くするのは避けたいところだ。    (本多)