記者コラム

「マタハラ」

 「マタハラ」(マタニティー・ハラスメント)という新しい言葉が、社会問題となっている。女性の妊娠が職場で差別扱いされる問題だ。広島市の女性のケースでは妊娠を理由とした管理職の降格が男女雇用機会均等法に違反するとの訴えを最高裁が違法との判断を示し高裁に差し戻した。今後のワークスタイルに一石を投じる判断といえそうだ◆20代後半、同級生の女性が働いていた職場を退職した。理由を聞くと「年齢的に、寿退社を求められている雰囲気だった」。結婚するわけでもなかった彼女は、理由をあいまいにして職場を去った。決して望んだ退職ではなかったと、後の同窓会で聞いた◆決して、女性だけが職場で差別を受けているわけではない。男性もパワハラなどの差別が問題化している。しかし「マタハラ」となると別だ。育児休業は少なからず男女で役割分担ができるが、妊娠、出産は女性にしかできない。これで差別することは卑怯である。職場でしっかりとフォローしてこそ女性が働ける環境といえる◆女性も、日ごろから出産や子育てについて職場と話し合い、双方が納得することも大事だろう。     (本多)

追加情報