記者コラム

冬の足音

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 先日の3連休は峠はもちろん、札幌や旭川など都市部でも降雪があり、北海道にもいよいよ冬の足音が近づいてきた。美幌町でもここ数日は好天が続いたが、朝晩の冷え込みからいつ雪が降ってもおかしくない季節になった。明日7日は二十四節気の一つの「立冬」。秋分と冬至の中間で、この日から立春の前日までが冬とされる◆この立冬だが、土用の丑の日の「土用の蜆」のように「この日はこれを食べると良い」という 行事食 はない。しかし中国では「立冬補冬、補嘴空(立冬時、栄養を補給)」ということわざがある。この季節に収穫されたものを、季節に合った調理法で食べる、それが寒い冬を乗り切る最良の方法であるという意味◆この季節に合った調理法で真っ先に思い浮かぶのはやはり鍋。冬の鍋は理にかなった食事であるようだ。ちなみに7日は鍋の日で、食品メーカーのヤマキが平成13年に制定、さらに日本畜産副産物協会が同23年にもつ鍋の日を制定した◆これからの季節の定番の鍋。季節に合った素材で作ったアツアツの鍋をつついて、着実に近づく真冬の厳しい寒さを乗り切りたいものだ。     (中村)