記者コラム

選挙戦最終日

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 衆院選投票日を明日に控え、選挙戦最終日の今日は各候補、陣営が最後のお願いに声を枯らすことだろう。道12区は今月2日の公示から立候補の3氏がアベノミクスの是非を争点に舌戦を繰り広げてきた。果たしてどのような結末を迎えるのか◆国民が唯一、政治に自らの意思を表現できるのが選挙だが、あえてその権利を放棄する人も多い。もちろん大半の有権者は投票日、あるいは期日前投票で1票を投じているが、「政治家が信用出来ない」「何も変わらないから」などの理由で投票に行かない有権者もまた多い。特に今回の衆院選は各世論調査で過去最低の投票率になると予想されている◆以前、ある企業の幹部が街頭インタビューで「義務を果たさず、権利ばかりを主張する部下が多い」と言っていた。「権利を主張するなら、その前に仕事という義務を果たせ」という意味だが、これは選挙にも当てはまるのではないか◆投票した人ならいざしらず、投票の権利を放棄した人も政治への意見や苦言は持っているはず。ぜひ自らの1票を投じて義務(投票)を果たし、堂々と権利(意見)を主張してほしいと願う。     (中村)