記者コラム

投・開票日

  • 印刷

 日曜日の投・開票日の衆院選。有権者は再度、自民・公明の連立政権を選択した。この2年間で進めたデフレ脱却による経済対策のアベノミクスの継続を支持した。民主や維新など野党の準備不足も否めなかったが、これだけの大差は、与党ですら描いていなかったシナリオだろう◆政権選択選挙といわれる小選挙区制。風が吹かなくても大勝がある。風向きが少しあれば、いい。自民はほぼ全小選挙区に候補を立てた。共産党もしかり。しかし、他の野党は過半数にも満たない候補者数だ。これでは有権者が政権を選択できない◆自民に対抗するため、候補を乱立させない共闘という野党の新しいスタイルの選挙をみせたのも特徴的だ。しかし、政策が違う方向だ。これでは、また分裂続き。政権交代に足りる2大政党には遠い。小選挙区で 勝てる野党づくり が求められるだろう◆投票率は戦後最低。2人に1人しか投票所に足を運んでいない。政治に対する不満は、棄権では解消できない。無関心はなお悪い。有権者の重みのある1票を背負うのが国会議員ならば、2分の1票では軽すぎる選択だ。     (本多)