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記者コラム

子どもたちのSOS

 神奈川県川崎市で起きた中学1年生の暴行死。部活動に来なくなったり、不登校になったり、サインはいっぱいあった。家庭、学校、地域で気づけなかったとすれば残念でならない。中学生としてスタートを切ったばかり、高校、大学と楽しみなことはたくさんあったはずだ。13年の生涯ではあまりにつらい◆年上の少年グループとゲームセンターや夜通し公園で遊んでいたこともあったと報道にある。非行のまっただ中にいたようである。顔などにあざがあるのも知られている。暴力で縛られたグループのつきあいだったのなら、どこかで断ち切る手助けができなかったのだろうか◆亡くなった少年は転校生だった。知らない土地で環境の変わる中学に入学して友達をつくるのは13歳には大変なエネルギーだ。中学生が18歳前後とのつきあいが深いことも、周囲に奇異に映らなかったのだろうか。気づきがあれば救えた命ではないかと悔やむ◆いわゆる不良少年グループといわれる集団は今、見かけることが少なくなった。だからこそ少年のサインは目立ったはず。SOSを見逃さないために、子供たちにもっと関心を持ちたい。   (本多)

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