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記者コラム

言葉遣いの難しさ

 高校や大学、専門学校を卒業して企業や官公庁などに就職し新たな一歩を踏み出した新社会人を紹介する「フレッシュさん」の連載が今年も始まった。毎年のことだが、どの新人も仕事への不安と緊張感、将来への夢と希望が感じられ、思わず新人時代の自分とオーバーラップして微笑ましくさえある◆取材で会う新人のほとんどが口にするのは言葉遣いの難しさ。3月まで会話の相手はほとんどが同級生や部活の仲間など同世代で、年上は家族か先生ぐらいなもの。それが4月になっていきなり周りはほとんどが年上、さらに上司という冠までつく。緊張感からか口から出る敬語も正しいかどうか不安だそうだ◆ひと口に敬語といっても尊敬語、丁寧語、謙譲語がありそれぞれ使い分けが必要。「です」「ます」は使えても「ご覧になる」や「申し上げる」、「拝見する」などこれまで使ったことのない言葉がうまく口をついて出なくても仕方がないことか◆長年、社会人をしている方なら分かるだろうが、言葉遣いは慣れもある。本人も努力して頑張っていることは重々承知していると思うので、長い目で成長を見守っていきましょう。 (中村)

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