記者コラム

「ヒブナ」

 美幌博物館の1階ロビーの水槽で「ヒブナ」をご覧になっただろうか。今春の網走川の魚類調査で7匹が捕獲された。近隣では網走湖で生息する環境の保全を求める道のレッドデータブックに掲載されている貴重な魚種だ◆網走湖のヒブナは詳細な研究例がないため、謎も多い。美幌町内での発見は15年ぶりになるが、美幌博物館は調査・研究に貴重な個体の発見だとしている◆ヒブナは、フナが突然変異で黒い色素を失ったとされるが、フナそのものの生態が変化し分類に定説がないため、ヒブナがどう突然変異して誕生したのかも定かではないとされている。中国発祥の金魚はヒブナの品種改良ともいわれている。子供のころを石狩川沿いで育った身にフナは身近な魚だったが、いろいろな不思議を持つ魚類と知って興味が沸く◆美幌博物館によると、網走川の魚類調査で大量のフナも見つかったが、これも珍しい傾向。高い気温が続いたこの春の気象も関係があるのか。美幌博物館が大学など専門機関の協力を受けて研究するので楽しみだ。水槽の展示は無料で夏ごろまで観賞できるらしいので、足を運んではいかが。     (本多)

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