記者コラム

選挙権年齢の引き下げ

 公職選挙法の改正案が衆院を通過したことで、来年夏に予定される参院選から選挙権年齢が18歳に引き下げられることが強まった。政治離れの若者層を引き戻すことができるのか。18歳を大人としてどうみるのか。クリアすべき課題は多い◆年々、低下する投票率。特に若者世代の政治離れが深刻なのは、今に始まったことではない。18歳に引き下げたからといって、若者の政治離れに歯止めがかかるとは思えない。政治にどう参画させていくのか。10代ばかりの問題でもない◆選挙スタイルも変わるだろう。ビジュアル世代である。メディアを通じた“劇場型”選挙が増えれば、本来の政策論争や政党選挙が薄れないかも心配だ。残り1年で1票の権利を持つ高校生らにこうした教育が行き届くのか◆20歳が成人年齢の日本は、10代が少年法で守られている。一方で、政治を動かす選挙の1票の権利を持つ。ギャップを解消するのも1年では短い。たった2年の差だが、この年代では大きな差の2年である。選挙権を得ることになる10代が、しっかりと政治を見る目を持つ時間と環境を用意するのは、“大人”の役目ではないか。   (本多)

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