記者コラム

安保関連法案

 日本の防衛を大きく進路変更することになる安保関連法案が衆議院を通過した。圧倒的多数を持つ政府与党にとって、参院の審議にかかわらず60日ルールで再可決できる見通しなので、今国会での成立が濃厚だ◆国民の理解が得られたのか。平和を享受してきた我々年代にとって、この安保法制にしっかりと耳を傾けただろうか。116時間の審議が十分かどうかは分からないが、改正と新法で11の議案になる関連法案の1つ1つが十分な説明をされたのか。重要法案といいながらも拙速である気がしてならない◆話題は集団的自衛権や武力行使だ。武器を持てば敵ができるリスクは当然高まると素人は考える。紛争の抑止力だけが高まるわけではない。テロが深刻な中で、一般国民が巻き込まれる不安も拭いされるのだろうか。心配は尽きない◆賛成か反対か。それ以前に十分な説明の時間を割いてほしいものだ。国会の議論を通じてこの役目を果たすのが野党である。国民の不安に対する答弁を引き出す議論を参院で期待したいものだ◆ゴールから逆算した議論ではなく、しっかりとパスをつなぐ日本らしい議論展開を求めたい。    (本多)

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