記者コラム

「山の日」

  • 印刷

 夏真っ盛り。週末やお盆休みなど連休を利用して家族や友人、職場の仲間と海や山に遊びに行く人も多い。涼を求めるアウトドアだが、お盆時期になると水温が下がる海よりも山に目が向く人も多いのでは。来年からは国民の祝日として「山の日」が施行されることから、さらに山への注目度も上がりそうだ◆この「山の日」は7月の第3月曜日の海の日に対して、創立100周年を迎えた日本山岳会が「海の日があるのなら、山の日があっても良いのでは」と声を上げ、2014年に改正祝日法が可決され、2016年からの施行が決まった。当初はお盆前の8月12日とする予定だったが、この日は日航機墜落事故と同じ日という理由から反対され、前日の11日になった経緯がある◆「山の日」制定には「山に親しむ機会を得て、山への恩恵に感謝する」という意味が込められている。お盆休みに近いこともあり、山岳観光などの経済効果も期待されるが、なにも「山の日だから登山」と構える必要はないのでは。野山でキャンプをしたり、遠くに稜線を眺めて目で楽しむことも山の恩恵に感謝といえる。     (中村)