記者コラム

障がい者の就職

 障がい者に接する場合、すぐに助ける、手伝うという気持ちが先行してしまいがちだが、先日、美幌町で開かれた障がい者の働く環境について考えるセミナーを聞いて考えを改めようと思った。セミナーでは障がい者を支援する側、雇用する側の担当者が障がい者の就職への取り組み、対応の仕方などを双方の立場から発表した◆支援する側によると知的障がい者はいろいろな人から説明されると混乱してしまうので、指導担当者を決めて指示すれば大丈夫。発達障がい者は言葉より視覚で理解するので、作業工程や時間、優先順位などをメモ書きすると安心して仕事ができるそうだ◆1960年代に北欧諸国から始まった社会福祉をめぐる社会理念の1つでもあるノーマライゼーションがある。障がい者と健常者がお互い区別されることなく、社会生活をともにするのが正常なことであり、本来望ましい姿であるという考えだ◆本当の障がい者支援とは助ける、手伝うのではなく、セミナーで支援側の担当者が語ったように、どうすれば障がい者が健常者と同じ生活、同じ仕事ができるかを考えることではないだろうか。      (中村)

追加情報