記者コラム

ロンドン五輪選手がくる

  • 印刷

まだ記憶に新しいロンドン五輪。今年7月、日本人選手団は金7、銀14、銅17個のメダルを獲得した。期待の男子柔道がメダル0に終わったことに驚いたが、今まで五輪でメダルに届かなかった競技でメダルを獲得したのにも驚いた◆その代表格が、女子重量挙げ48キロ級の三宅宏実選手だ。身長147センチの小柄な彼女がスナッチ87キロ、クリーン&ジャーク110キロを成功させた。トータル197キロは日本記録となり、五輪史上初の銀メダルを胸に輝かせた◆父はメキシコ五輪銅メダリストの義行さん、伯父は東京、メキシコ金メダリストの義信さん。サラブレットとはいえ力技で世界との勝負は日本人選手には厳しいと思っていただけに、輝かしいメダルだ◆1985年11月の生まれ。この年、プロ野球界でセ・リーグは阪神のバース、パ・リーグはロッテの落合がともに本塁打、打率、打点の三冠王に輝いた。冠が3つ並んだ名前は、この三冠王を意識したものだというから、名前に負けないアスリートを実証した◆その三宅さんが今月25日に美幌町で講演する。父・義行さんとのトークだ。初の父娘メダリストの旬な話が聞けるチャンス。町教委で入場整理券を配布中だ。    (本多)