記者コラム

少子化と武道

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 先週末は、子供のイベントが美幌町内で目白押しだった。少子化といわれて子供の姿が減ったと思っていたが、たくさんの子供たちの笑顔があふれていて、元気があった。10日の子どもスポーツフェスティバルは、少年団のちびっ子らがチーム戦で自慢の体力や運動神経を競った。サッカー、野球、陸上。人気の種目はさすがに子供の数も多い◆先日、あさひ体育センターを取材で訪れる機会があった。剣道少年団が練習をしていた。豆剣士たちが竹刀を振っている。どこにでもありがちな光景だが、時間が経っても少年団員の数は変わらない。「これで全員」。10人にも満たない。6年生が卒業すると団体戦に足りなくなると悩みを抱える◆少し前まで、剣道や柔道といった武道は指導者も多く、どの道場も子供たちがあふれていた記憶があるだけに驚きだ。礼に始まって礼に終わる。技や体力だけではない鍛錬がこうした武道の真髄であり、学ぶ子供たちが減っているのは気がかりだ◆ロンドン五輪で男子柔道がメダルを逃した。史上初のことだ。もっと世界で強い武道を子供たちに見せてほしい。そうすれば、道着を着たちびっ子らがまた増えてくるはずだ。      (本多)