記者コラム

逮捕劇

 美幌町内の山中で殺人未遂の容疑者が車にたてこもる事件は、平日の午後、町民の目や耳をくぎ付けにした。容疑者自身が美幌町出身だけに、知人や同級生も多く、事件をより身近に見守っていた人も多い◆逮捕劇の現場は、取材で何度か訪れたことのある山中だが、普段は人と出会うことはまずない場所で身を潜めるには格好の場所だ。しかし、よほどの土地勘がなければ行くことのない場所だ。容疑者の出身中学がこの山で体験授業を行っているが、容疑者が中学時代より後のことで知るはずのない場所だと思うが◆冬の林道は必要最小限の除雪である。普通車が奥まで侵入するには厳しい環境だと、町森林組合の職員は言う。この日、運材作業がなければ道も開いていなかっただろうし、彼の車の発見はさらに遅れたのかもしれない◆複数の同級生が「おとなしかった」と口をそろえる。目立つ存在ではなかったが、たまにキレることがあったと記憶しているらしい。まさかの事件に口は重い◆容疑者が美幌町に立ち寄ってから3日。急展開した事件は、逃走劇の結末にほっとする町民と複雑な心境の知人らが入り混じっている。  (本多)

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