記者コラム

視覚障がい者体験

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 子供たちに体の不自由な人の生活がいかに大変かを理解し、支えてあげることの大切さを教えようと、美幌町内の小中学校では美幌町社会福祉協議会による車いす体験やアイマスクをしての視覚障がい者体験が行われている◆先日、美幌北中の視覚障がい者体験学習を見学した。生徒は2人1組となり1人はアイマスクをつけ、もう1人は歩行をアシスタント。「右に曲がります」、「階段があります」などアドバイスしながら歩行したが、終了後にアイマスクを外した生徒は「見えないことは想像以上に怖い」と感想を話していた◆視覚障がい者が屋外で最も頼りにするのが道路などに敷かれた点字ブロック。しかし最近、点字ブロック上に駐輪することで、視覚障がい者の歩行に支障をきたしている問題がニュースで度々取り上げられている◆あす18日は点字ブロックの日。昭和42年に岡山県岡山市の盲学校の近くに世界初の点字ブロックが敷設され、平成22年に岡山県視覚障害者協会が制定した。出前授業を通じて視覚障がい者の大変さを知った子供たちには、この機会に点字ブロックがいかに大切かを改めて知ってほしい。     (中村)