記者コラム

2016.04.12 北島康介

 水泳の北島康介選手が現役引退を表明した。平泳ぎで4大会連続のオリンピック出場、2大会連続金メダル、200㍍の世界新記録など、日本の水泳界をけん引した。「チョー気持ちいい」が流行語になるなど、その言動がいつも話題を呼んだが、妥協を許さない練習は、世界のトップであり続けるためのアスリートそのものだ◆2000年シドニー五輪で100㍍平泳ぎ4位入賞から始まった。2004年の北京は100、200㍍で2冠を達成。100㍍は59秒の壁を破り、世界新を記録した。2008年アテネも五輪新を含む2冠、世界トップの座を不動にした。「なんも言えねえ」も流行語にノミネートされたのは記憶に新しい◆引退会見で「レースは1分、2分で終わるけれど、それまでの過程が濃い」と語った言葉に、厳しい練習を積んできた水泳人生がうかがえる。伝説にせず、次の世代が北島選手を乗り越える活躍に期待したい◆野球に続いてバドミントンにも発覚した賭博問題。アスリートとしての自分に厳しさを持てなかった弱さではないか。世界のトップ選手から学ぶべきものは、多い。(本多)

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