記者コラム

2016.05.03  日本国憲法

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 《日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する》◆昭和22年に制定された今の日本国憲法の前文だ。7月の参院選、解散があるのかもしれない衆院選に向けて改憲論が騒がれているが、国民投票による憲法改正は、私たちが今の憲法を改めて学ぶことから始まるのだと思う◆季節外れの雪で出鼻をくじかれたゴールデンウイーク。5月3日は連休の1つだけではなく68回目の「憲法記念日」である。この機会に平和主義となった憲法を読んでみたい。(本多)