記者コラム

2016.06.28 飲酒運転

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 平成26年に小樽市で海水浴帰りの女性4人が死傷した飲酒ひき逃げ事件、同じ年に砂川市で一家5人が死傷する飲酒ひき逃げ事件、さらに今月19日には帯広署の警察官2人が酒気帯び運転で逮捕された。一向に減らない飲酒運転。どうすれば根絶できるのだろうか◆先日、美幌町で町民交通安全大会が開かれた。その中で交通安全講話をする美幌署地域・交通課長の様子が開始前からどこか落ち込んでおり、その理由は帯広署員の逮捕だと分かった◆逮捕後は交通安全のために取り締まりをしていても「おまえらに取り締まる権利はあるのか」といった罵声を浴びせる人がいるようだが、それはちょっと違うのではないか。その論理からすると手抜き工事があれば建築関係者すべてが悪い、学校の先生が不祥事を起こせばすべての教育者が悪いとなる。果たしてそうか。もちろん襟を正して再発防止の意識は必要だが、悪いのはあくまで飲酒運転した個人のはずだ◆警察を擁護するつもりはないが、飲酒運転根絶には警察との協力は不可欠。理不尽な暴言を吐く前に飲酒運転根絶のため、いかに警察などと連携していくかを考えてほしい。
(中村)