記者コラム

2016.06.30 投票率

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 今年で24回目となる参議院議員通常選挙は、18日間の選挙戦が繰り広げられている。この選挙から18歳以上が有権者となり、若い世代の国政参画に期待が寄せられるが、候補者にも有権者にも人気投票ではなく、しっかりと政策論争を展開してほしいと願う◆さて、前回(平成25年)の参院選の投票率は52・61%だった。平成に入ってから、平成7年に次ぐ低さだ。直前の衆院選(平成26年)は52・66%。こちらは平成に入って最低だ◆期日前投票が平成15年12月に導入された。選挙期間中、午後8時まで投票できる。これで、投票率は大きくアップするはずではなかったか。一時的に投票率は上がったが、結果的に期日前投票導入以前より投票率が下がっていることに、再度検証が必要といえるだろう◆前回参院選の20歳代の投票率はわずかに33・37%。年代別で最低だ。衆院選も30%台。3人に2人は棄権している。18歳からの投票に期待する一方、忘れてならないのが20歳代の無関心。18歳に力を入れているが、20歳代に投票を呼びかけているか。膨大な予算を使う国政選挙が有権者の“半票”では残念だ。(本多)