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記者コラム

2016.07.07 ノックの回数

 普段の生活の中で、何気ない動作や考えが実は間違っているということはよくある。テレビのクイズ番組でも最近、日本人の3割しか知らない問題を取り上げる番組があるが、答えを聞いて「なるほど、ためになる」と思っても、それを実践するのは難しいかもしれない◆大皿に盛られた料理を箸を逆さまにして取るのはマナー違反、目上の人への年賀状に「賀正」「迎春」の2文字は無礼、仕事でお客様と電話する際「もしもし」は失礼など、知らないことが多い。中でも最近、ノックの正しい回数を知ったのが新鮮だった◆日本はもともと障子やふすまで家が仕切られていたのでノックの習慣がなく、大半の人は「コン、コン」と2回たたく人が多い。しかしドアを作った欧米ではノック2回はトイレ、3回は仕事先や親しい相手の部屋、4回は初めて訪れる場所や礼儀の必要な相手に対する回数だという。3回も4回もノックをするのは失礼と思っていたが、それは逆の考えだと教えられた◆ノック2回が定着した日本では回数にこだわる人はいないだろうが、海外、特に欧米に行く場合は覚えておいて損はないはずだ。
(中村)

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