記者コラム

2016.08.04 夏の果実

 夏は果物がおいしい。スイカやブドウ、メロン、ナシ。旬の果物は、甘さが格別だ。そんな中、スーパーで福島産の桃を見かけて購入した。さっそくの夏の味覚に満足した。いまだ復興の途にある福島ながら、こうした産地の特産品に出合うことで、1歩ずつながら前に進んでいることを実感する◆初夏の代表、サクランボは収穫間際の雨で栽培努力がまさに水の泡になる。熟したサクランボが雨に当たると割れて売り物にならないからだ。農家の嘆きを何度も聞いた。雨除けに多額の資金を投入していた◆秋の味覚リンゴは、農家の高齢化で収穫が大変になった。産地の深川市では早くからわい化栽培を取り入れていたが、北見地方では高木のままだった。70歳を超える生産者が、脚立を使って収穫する姿は、大変な労力だった。「いつ、やめようか」と何度聞いたことだろう◆旬の味覚は価格も高い。高級品のイメージがある果物は、こうした生産者の努力の結晶。果物ばかりではないが、産直など各地で見かける時期に少しでも農家の汗を知ると、味も一段アップしそうだ◆さて、スイカもそろそろ恋しくなってきた。(本多)

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