記者コラム

2016.08.23 北海準優勝

 夏の甲子園大会は作新学院(栃木)が54年ぶりに全国制覇し幕を閉じた。決勝を戦った南北海道代表の北海も善戦したが涙を飲んだ。それでも球児たちの頑張りは古豪の底力を見せつけ、道民に感動を与えてくれた◆昨年秋の地区予選で初戦敗退し「史上最弱の世代」とバッシングされた選手たちだったが、甲子園で初の決勝進出を果たした今は「史上最強の世代」といえるのではないか。その中で1番遊撃手でチームをけん引したのが美幌町出身の小野雄哉選手。特に守備では随所にファインプレーを見せ、チームの窮地を幾度も救った◆美幌町に住む祖父母によると小野選手は中学時代、母親に「将来は甲子園に連れていく」と約束したという。思春期の中学生が母親に対する言葉としては、どれほど照れくさかったかは容易に想像できる。それでも有言実行で、母親を甲子園に連れて行った小野選手。甲子園のアルプススタンドで応援した母の目には息子の雄姿はどのように映ったことだろう◆深紅の優勝旗が津軽海峡を渡ることはかなわなかったが、小野選手をはじめ北海ナインの活躍は改めて道民の誇りとなるだろう。
(中村)

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