| (1)米国における同時多発テロ事件について |
| ○ |
米国で発生した同時多発テロに対する知事の所見は。 |
| ● |
極めて卑劣な行為で、平和を願い民主主義と人権を尊重する市民社会に対する暴挙であり、深い悲しみとともに強い憤りを覚える。 |
| (2)公共投資・開発予算について |
| ○ |
重点事業の予算の確保に向けてどう対応するか。 |
| ● |
本道の厳しい経済・雇用状況を明らかにした上で、雇用セーフティネットの充実、地方財政制度の改革、自立型経済構造への転換促進といった本道の実状に配慮した構造改革が進められるよう提案、北海道の自立とわが国への貢献といった観点から必要な社会資本整備のための国費予算確保について強く訴えていく。 |
| ○ |
道は重点事業に新千歳空港の滑走路延長を掲げているが、地元住民との合意が得られていない。どう対応していくのか。 |
| ● |
地元合意が整っていないことから、14年度概算要求に盛り込まれていないが、一日も早く住民同意を得て早期に事業着手できるようにしたい。 |
| ○ |
公共投資の重点化、効率化には、地域連携システム整備、優先順位を付けた計画的整備、一括交付金制度導入などが欠かせない。 |
| ● |
市町村、支庁、土木現業所、開発建設部で構成する地域連携システムを早急に立ち上げるために協議を進めている。社会資本整備は地域特性に応じ、事業分野を越えて、事業の優先度を考慮しながら進める。統合補助金拡充など自治体の裁量が一層発揮できるよう、国に要望していく。 |
| (3)経済構造改革、雇用のセーフティネットについて |
| ○ |
建設業の業種転換、労働力移動の考え方は。 |
| ● |
福祉、観光といった分野での雇用創出に努めるとともに、農林水産業との連携を目指して、早急に検討したい。 |
| ○ |
解雇制限法制定や雇用保険給付期間延長を国に強く要望すべきだ。 |
| ● |
解雇規制のあり方は重要な課題と認識している。雇用保険については訓練延長給付の拡充を要請している。 |
| ○ |
ポスト「5万人雇用創出計画」については、市町村、支庁段階から積み上げ、全道の数値目標は10万人以上を掲げるべきだ。 |
| ● |
数値目標については、業種・業態に応じた適切な推計手法などを検討したい。 |
| (4)道財政の中期見通しについて |
| ○ |
道は23年度までの財政中期見通しを策定したが、状況の悪化が憂慮される。こうした中で国は地方交付税の削減方針を打ち出している。国の財政危機の解消を地方に安易に転嫁する「はじめに削減ありき」ではなく「地域のことは地域で決める」ための制度改正であるべきだ。 |
| ● |
国と地方の役割分担見直しや、税財源移譲などを併せて検討すべきで、国の財政事情等による一方的削減とならないように要望する。 |
| ○ |
法人事業税の外形標準課税導入の見通し、道の法定外目的税の検討状況は。 |
| ● |
外形標準課税については、14年度税制改革に向け働きかけていく。道としては環境目的税の考え方を今年度中に取りまとめる。また、水源保全、大衆娯楽などの六つの税について今年度中に研究課題を整理したい。 |
| ○ |
歳出抑制が必要だが、予算の編成・執行と連動する政策評価をどう進める。 |
| ● |
これまで以上に予算編成との連携を深め、スクラップアンドビルドを徹底、既存施策の再構築を行い、雇用対策をはじめ、自立型経済への転換加速のための新たな政策課題などに的確に対応、将来発展に必要な施策への重点化を図る。 |
| ○ |
大型施設整備に厳しく優先順位を設定すべきだ。 |
| ● |
直接道民の利用に供する施設であるかなど、性格の違いを踏まえて優先度を判断、着工の繰り延べや事業の平準化で道費負担軽減を図るよう努める。 |
| (5)ITについて |
| ○ |
道が設置したIT戦略本部の今後の取り組みは。 |
| ● |
IT施策は迅速かつ効果的に推進する必要がある。情報戦略タスクフォースでの検討などを進め、早期にとりまとめ、予算編成にも反映したい。 |
| ○ |
リナックスなど新たな発想に基づく技術展開を検討、モデルシステムの実証を本道で戦略的に進めるような施策を展開すべきだ。 |
| ● |
IT関連産業や大学等の集積、知的労働に適した職住環境など本道の優れた立地条件を活かしての国内外からの企業や人材の誘致、新しい技術や発想による研究開発プロジェクトの推進などで、関連産業の一層の集積が図られるよう努める。 |
| ○ |
総合的なIT化を進めるためにも、「高度情報化推進条例」を制定し、庁内に高度情報化推進室を設置すべきだ。 |
| ● |
庁内推進体制は、今後とも情報化の進展状況を見極めながら、より効果的な体制について検討する。条例については、昨年制定のIT基本法で、地方公共団体の責務などが定められており、提言の趣旨についても十分検討したい。 |
| (6)行政基本条例について |
| ○ |
他府県、市町村での自治基本条例、行政基本条例策定の取り組みへの評価は。 |
| ● |
地方分権の進展に伴い、自治体にはより一層、自主的、主体的な行政運営が求められると考えており、各自治体の条例の制定、検討の取り組みもこうした観点から行われていると受け止めている。 |
| ○ |
行政基本条例は、単に行政運営の基本を定めるだけでなく、北海道のあり方そのものの基本を謳いあげ、構造改革を進める根拠としての意義を持たせるべきだ。 |
| ● |
道政運営に当たって基本となる理念や原則について、条例として明らかにしていくことが大切。「公開と参加」「公正の確保と透明性の向上」「市町村との連携協力の一層の推進」や「道民との協働」といった柱立てや規定内容を検討したい。 |
| ○ |
道政への道民参加の原則たるシステムとしての「道民投票」を条例に明確に位置付けるべきだ。 |
| ● |
道民の意向把握、道政反映システムについて、議会制度との関連も踏まえながら、道民投票も含め、様々な観点から幅広く検討していく必要があると考える。 |
| (7)住宅供給公社について |
| ○ |
道は、事業、組織とも規模を縮小していくとの中間報告を出したが、次年度以降、費用の超過は発生しないのか。 |
| ● |
継続事業のうち、賃貸住宅の経営事業については経常的に収支赤字が発生、また長期保有地については、金利や公租公課の負担が大きく、今後も収支赤字発生が見込まれる。 |
| ○ |
長期保有地の処理スキーム策定に向けた、関係自治体、金融機関などとの協議の進捗状況は。国の支援策はどう求めるか。 |
| ● |
関係市町、金融機関には公社事業の今後の方向について説明してきており、今後も十分に協議、検討し具体の対応策の取りまとめを行う。国に対しては、今後、具体的な要望内容を取りまとめ、協議を進めたい。 |
| ○ |
年内に長期保有地対策を含む公社のあり方についての具体的な対応策を提示する方針に変わりはないのか。 |
| ● |
増大した借入金縮小や単年度収支改善方策、長期保有地の含み損解消方策などについて関係先と協議しながら、鋭意検討を進め、年内には具体の対応策を取りまとめていきたい。 |
| (8)北方領土問題について |
| ○ |
8月に根室市で発足した「四島一括にこだわらず、歯舞、色丹の二島先行返還を視野に入れた」新団体への所見は。 |
| ● |
新団体は設立間もなく、具体的活動を行っておらず、引き続き情報収集に努め、活動状況を見守っていきたい。 |
| ○ |
北方領土周辺水域でロシアが、韓国等に漁獲枠を与えた問題は、道内水産業への影響も強く懸念されるが。 |
| ● |
道は再三再四、関係省庁や韓国、ロシア大使館に操業中止要請を行ってきた。今後とも問題解決に向けて強力な外交交渉を国に要請していく。 |
| (9)省エネ・新エネ行動計画について |
| ○ |
道が策定する、省エネ・新エネ行動計画の目標値は、国の目標値を上回り全国トップレベルであるべきだ。 |
| ● |
本道における資源循環型の社会経済システムをつくり上げるため、指摘の趣旨を踏まえ本道の地域特性に応じた目標値を設定していく。 |
| ○ |
新エネの導入計画目標値は、地域特性に応じた優先順位を明確にした上で、より高い目標値を掲げるべきだ。 |
| ● |
本道の特性から導入量の多さが期待できる風力や太陽光、バイオマスなどの積極的な開発や導入を基本として、それぞれの導入目標を設定したい。 |
| ○ |
目標値達成のため、わが会派が提言している支援機構、基金など財政支援を含めた強力な政策誘導策が必要と考える。 |
| ● |
行動計画策定作業の中で検討していく。 |
| ○ |
北海道における脱原発アクションプログラムとして明確に位置付けよ。 |
| ● |
昨年9月制定の省エネ・新エネ促進条例の前文で「脱原発の視点に立って」としており、こうした考えに基づき行動計画を策定していく。 |
| (10)工業用水道事業について |
| ○ |
石狩工業用水の大量の余剰水の、上水道など他の用途への転換を検討すべきだ。 |
| ● |
上水への転用は、制度面や技術面から難しい課題がある。確実な需要見通しを精査、周辺地域への供給や雑用水など他用途への活用について検討してまいりたい。 |
| ○ |
苫東工業用水に関し、道開発局が、二風谷ダムの工業用水容量を治水に転換する考えを示したが、道の対応は。 |
| ● |
国の沙流川水系の治水の考え方を尊重して最終的な判断をしていきたい。 |
| (11)農業問題について |
| ○ |
市町村によって認定基準にばらつきのある認定農業者制度見直しに当たって、主業農家を基本とすべきだ。 |
| ● |
国の「育成すべき農業経営」の基本として認定農業者が位置付けられた。制度見直しに当たっては、専業的な農業者によって担われている本道農業の実情に即したものになるよう、国に働きかける。 |
| ○ |
狂牛病にどう対応するか。 |
| ● |
副知事を本部長に対策本部を設置、日常的な家畜診療時における異常牛の早期発見技術向上、牛の個体識別システムの拡充による家畜管理効率化、地域監視体制強化などに努める。 |
| ○ |
感染源とされる肉骨粉への対応は。 |
| ● |
農林水産省令に基づく規制内容を徹底。補助的飼料を含めた飼料給与の指針などを早急に策定し、飼料の正しい使用方法や飼料に含まれる禁止物質に対する知識向上などを図る。 |
| (12)へき地医療対策について |
| ○ |
道の「へき地医療支援対策検討委員会」での検討状況は。 |
| ● |
5月に設置、へき地医療支援機構・拠点病院群のあり方や、医師の臨床研修病院のあり方などを審議、10月をめどに検討結果がまとめられる予定だ。 |
| ○ |
国の第9次へき地保健医療計画で都道府県ごとに設置することになっている「へき地医療支援機構」と、既存の「北海道地域医療振興財団」の二つの組織をどのように整備・運営しようとしているのか。 |
| ● |
検討委員会で、財団との関係も含め支援機構のあり方を検討している。その結果を踏まえ、本道の実情にあった、効果的、効率的な運営体制の確保に努めたい。 |
| ○ |
へき地勤務医専用の臨床研修病院を整備すべきだ。 |
| ● |
既存医療機関の活用を含め、臨床研修を担う医療機関に求められる機能・体制について検討委員会で議論している。検討結果を踏まえ、地域医療充実に努めたい。 |
| (13)教育問題について |
| ○ |
来年度の高校適正配置計画案は、どのような視点で検討が行われたのか。 |
| ● |
地域別検討協議会での議論などを踏まえ、案に地域産業と関わりの深い学科への転換、総合学科における地域産業と関連した系列の設置などについて盛り込んだ。 |
| ○ |
上川町で本道初の中高一貫教育が導入される。地域理解及び今後の支援策は。 |
| ● |
住民説明会や町内全戸を対象にした啓蒙活動などで理解が深まるよう努めている。支援については、地元教委等と協議しながら方策を検討していく。 |
| ○ |
21世紀を担う子供たちに平和を希求する姿勢を育てる平和教育が重要だ。 |
| ● |
今後とも、学校教育において世界の平和と人類の福祉に貢献できる人間の育成に向けた教育充実に努めていく。 |
| (14)外国人犯罪対策について |
| ○ |
増加傾向にあり、巧妙、兇悪になっている外国人犯罪の取り締まり体制は。 |
| ● |
この4月に「来日外国人犯罪等対策室」を設置、各部門共同の取り締まり体制を強化、開港地を管轄する16警察署に外国人犯罪捜査要員を増強している。 |
| ○ |
海上保安庁、税関など他取締機関との連携は。 |
| ● |
水際摘発のために各関係機関と緊密な連携を図り、税関、海上保安庁との人事交流を行い、情報交換、合同・共同取り締まりを推進している。 |
<再質問>
(1)経済構造改革、雇用のセーフティネットの確立について |
| ○ |
焦眉の課題である、建設業等の離職者の受け皿づくりとしての農林水産業分野での臨時雇用創出の見通しは。 |
| ● |
高齢化進行に伴う労働力不足や森林整備への対応など、雇用機会拡大が図られるよう、国の新たな緊急地域雇用特別交付金の活用などを含め検討する。 |
| ○ |
ポスト5万人雇用創出計画について、実効性を高めるためにも、212市町村ごとの雇用創出計画を基礎に積み上げ、各市町村がそれぞれの雇用実態を再点検し、社会政策としてのセーフティネットを検討すべきだ。 |
| ● |
指摘の趣旨も勘案し、地域の雇用実態を把握している市町村と緊密な連携を図りながら目標値の設定などに取り組んでいきたい。 |
| (2)行政基本条例について |
| ○ |
条例の検討、提案への作業スケジュールは。 |
| ● |
14年度中の条例案提案を目指して取り進めたい。 |
| ○ |
地方のことは地方で決める自律した北海道を創っていくためにも道民意向が的確に反映される道民投票制度を盛り込むべき。懇話会の論議、意見を待つだけの傍観者的取り組みでなく、知事の主体的取り組みが必要。 |
| ● |
住民の意向を把握、行政に反映する方策の一つと考えているが、議会制民主制との関連や適用する対象案件の範囲など様々な論議がある。道民意向を把握、道政に反映するシステムについて道民投票制度も含め様々な観点から幅広く検討していく。 |
| (3)住宅供給公社について |
| ○ |
事業の継続、中止の判断は、収支見通しだけでなく、公的機関として継続すべき意義があるかないかの基本的立場で行われるべきだ。長期保有地処理スキーム決定も迫られ、まさに公社の存廃に係わる議論及び判断をする時期が迫っている。 |
| ● |
道政の重要な課題と認識、あらゆる角度から検討するよう検討委員会に指示しており、関係する市や町、金融機関、さらには国とも迅速に協議し、年内には具体の対応策を取りまとめる。 |
<指摘>
(1)農業問題について
|
| ○ |
認定農業者制度については、地域農業を支える多くの農家が円滑に認定されるよう精力的な取り組みを。また、小規模な農家の位置付けを適切に評価し、役割を後押しする政策を国に働きかけるべきだ。狂牛病については徹底した情報公開で消費者、生産者に正しい知識を伝えよ。食肉処理に伴う副産物処理、処分について、焼却施設の整備なども含め、国と十分連携を取り、対策を講じよ。 |
| (2)平和について |
| ○ |
米国は、同時多発テロ事件に対する報復のために21世紀最初の戦争を始めようとしているが、わが国が協力するにしても、あくまで憲法の枠内ということが基本と考える。21世紀を再び戦争の世紀にしてはならないとの決意のもとに知事、教育長は平和の大切さ、平和教育の大切さを再認識し、行政執行にあたるべきだ。 |
| (3)地域での雇用創出について |
| ○ |
道がより積極的に国に先駆けて雇用の創出を行うべきだ。この際に労働災害対策、各種保険などの面にもしっかり配慮することが欠かせない。雇用セーフティネット確立に向け知事が強いリーダーシップを発揮せよ。 |
| (4)道民投票制度について |
| ○ |
「検討していく」との答弁は、条例に道民投票制度を盛り込むとの基本的考え方を明らかにしたものと受け止める。実現が図られるよう注視していく。 |
|